国には国の政策目標があり、この目標を達成するため、その目的にあった事業を、事業者に広くあるいはしっかりと取り組んでもらいたいと考えております。「補助金」とは、そのような事業を実施する事業者に対し、実施のサポートのために給付するお金のことを言います。

それゆえ、「補助金」の給付を受けたいと考える時は、第一に国の政策目標は何か補助金を給付する目的は何かをしっかり把握し、この目的・目標を踏まえた事業計画をまとめることがポイントになります。

補助金の審査員をやっていると、皆様から提出して頂く申請書類の中には、「補助事業の事業計画」というよりは、収益性等の数値で客観性を表現しようとした「自社の宣伝企画書」になっている場合が散見されます。

申請書類は、「自社の(市場性のある)事業を発展させる」と「国の政策目標」を達成することができるが、そのためには「〇〇などの課題」があり、その課題を「解決する施策」を実施するための「ノウハウなどは社内に蓄積(強み)されている」が、具体的に実施するには「お金が△△円必要」と言うシナリオ”で記述する必要があります。

自社を宣伝するだけでは「補助金」を受けることはできませんので注意が必要です。