レーザー加工、CNC加工などをする際に、パズルのように図形を組み合わせ、材料から部材を幾つ取れるか考えるのは重要な作業になります。

材料のロスを減らすことはコストに直結します。経験と直感が物を言う部分でもあります。

 

しかし、今回紹介するオープンソースソフトウェアを使用すれば計算による効率的な部材配置を行ってくれます。

Deepnest

部材データをインポートします。対応ファイル形式はDXFとSVGになります。

材料となる図形を作成するかインポートし『Sheet』のチェックを入れて、部材となる図形の数量を入力します。

『Start nest』を実行すると、配列計算が始まります。

部材が材料に収まるように配置されたら『Stop nest』を実行し、結果をエクスポートします。DXFまたはSVGがエクスポート出来ます。

『Stop nest』を実行しない限り最適解を計算し続けるので注意が必要です。

デフォルト設定では単位がインチになっているのでメトリックにすることと、部材のクリアランスが『0』になっているので、切り代を設定してあげましょう。

弊社レーザー加工機の場合は『0.127mm(127μm)』、CNCの場合はエンドミルの直径を設定してあげましょう。

 

人間が配置した場合と比べてどうでしょうか?短時間で得られる部材の多さに驚かされます。

それと、レーザーが同じパスを2回カットしないように、共通のラインを自動的に結合する機能もあるので配列だけではなくデータのチェックにも使えます。

また、変わった使い方ですが、新型コロナウイルス感染症対策として部屋やフロアでの間隔計算などにも応用できますね。

 

以前にも有償ソフトウェアでは、このような自動配列を行うことが出来ましたが、フリーで使えるオープンソースソフトウェアというのが非常にありがたいですね。